2024年03月31日

ビションフリーゼの魅力!歴史・特徴・お手入れについて徹底紹介

犬を飼うとき、飼いやすい種類や可愛らしい種類を選ぶ傾向はあります。それに適した犬種としてビションフリーゼがあります。非常におとなしくも、人懐っこい性格の愛嬌のある犬です。あまり犬に詳しくない方は初めて耳にする名前かもしれません。ビションフリーゼがどのような犬なのかを知りたい、また育て方も知りたい方は、ぜひこの記事をご一読ください。

1. ビションフリーゼの歴史

ビションフリーゼはもともと、地中海沿岸地域に生息していた「バルべ」と呼ばれた犬と、マルチーズとのかけ合わせがルーツとされています。そのため「バービション」、後に「ビション」と呼ばれるようになります。いくつかの種類があるビションフリーゼのうち、スペイン領のカナリア諸島・テネリフェ島に持ち込まれたものが、ビションフリーゼとなりました。 ルネサンス期にはイタリアやフランスへと渡って、王や貴族・王族などの上流階級に愛されるようになります。それをきっかけとして一般階級にも次第に普及しました。しかし第一次世界大戦の影響で、個体数は激減しヨーロッパから姿を消そうとしました。1930年代にビションフリーゼは登録され、熱心なブリーダーを中心として努力を重ね次第に増えていき、現在に至ります。

2. ビションフリーゼの特徴

ビションフリーゼのさまざまな特徴は、以下のとおりです。

2-1. ビションフリーゼの体型

ビションフリーゼの体型については、体高は25~29cmで、体重は5kg前後です。体毛でふんわりとした外観ですが、実は小さな体ながら筋肉質であり、骨格もしっかりしています。胴長で短足な体型が人々には人気です。日本において血統書を発行しているJKC(ジャパンケネルクラブ)では、毛色は白のみとしています。しかし子犬の時期にはうっすらとベージュ色である個体も多く、成長するにつれて白くなっていきます。

2-2. ビションフリーゼの性格

ビションフリーゼは非常に明るく、フレンドリーであり人や他の犬と親しみやすい犬種です。穏やかな性格をしており、あまり吠えることがありません。賢く人懐こいため、子どもを相手にもできます。人見知りもしないため、番犬には向かないでしょう。また他と仲良く過ごすことが好きなため、独りぼっちで過ごすことにストレスを覚えやすい傾向があります。留守がちな家庭や、ひとり暮らしの社会人のところでは注意が必要でしょう。

2-3. ビションフリーゼのしつけやお手入れ

おとなしくて従順なビションフリーゼは、非常に飼いやすい犬種です。まためったに吠えないことから、マンションなどの集合住宅内で飼うのにも適しています。ビションフリーゼは従順で小柄な犬種でありながら活発であるため、ある程度の運動をする必要があります。ただ毎日する散歩の時間は短くてもよいでしょう。たとえば朝夕2回、15分~30分程度ずつといった頻度や時間で十分です。 ビションフリーゼは、ダブルコートのもふもふとした長毛が印象的です。抜け毛が気になる方も多いものの、意外と抜け毛は少なめで心配する必要はそこまでありません。その代わりにトリミングを定期的に行う必要はあるでしょう。またこまめなブラッシングを行わなければ、すぐに毛が絡んでしまいます。見た目もふんわりときれいには見えなくなってしまうでしょう。ビションフリーゼの寿命は、個体差はあるにせよ一般に13~15年といわれています。中には20年以上生きた犬もいます。

3. 激似の「ビションフリーゼ」と「トイプードル」の見分け方は?

ビションフリーゼは、外見的にはトイプードルと似ています。しかし細かい点を見ていくと、両者には違いがあることに気づくでしょう。次に「ビションフリーゼ」と「トイプードル」の相違点について紹介します。

3-1. 体格

トイプードルは細身であり、スリムな体型をしています。それに対しビションフリーゼは体が大きく、がっしりとした体つきです。また足の長さも、ビションフリーゼは足の短さが目立ち、全体的に丸みを帯びた雰囲気です。

3-2. 毛

両者とも巻き毛の印象があるという点で似ています。トイプードルはシングルコートです。対してビションフリーゼはふわふわの質感のアンダーコートと、硬めのオーバーコートというダブルコートで、ボリューム感があります。

3-3. 色

トイプードルの色はさまざまですが、ビションフリーゼは白のみです。

4. ビションフリーゼがかかりやすい病気やけが

ビションフリーゼは健康的な犬種ですが、病気やけがへの注意はやはり必要です。次にビションフリーゼがかかりやすい病気やけがについて紹介します。

4-1. 白内障

白内障は目のピント調整を行う水晶体が白く濁ることで、視力が落ちてしまう病気です。ものにぶつかりやすくなったり、あまり動きたがらなくなったりする傾向があります。この病気は遺伝や老化によるため、完全な対策法は現在のところありません。しかし紫外線が原因のひとつとされています。たとえば昼間に散歩に行くことを少なくするなどの方法はあるでしょう。

4-2. 膝蓋骨脱臼

大腿骨に接続しているはずの膝蓋骨が、外れた状態になる病気です。体が未発達な子犬のときに起きやすいとされています。初期段階では痛みが起きないため、気づかずに過ごしてしまいがちでしょう。しかし症状が進めば、足をかばうような歩き方になったり、膝を震わせて立ったりするようになります。予防法は家の環境を整えることでしょう。たとえば滑りやすい場所を改善する、高所に上らないようにするなどです。肥満にならないように、食事の調整を行うなどの方法もあげられるでしょう。

5. まとめ

ビションフリーゼは古来より人間のよきパートナーであり続けています。その穏やかで親しみやすい性格や可愛らしい外見に、ビションフリーゼの魅力があります。あまり手のかからない犬を飼いたいという方には最適でしょう。 「アフロボックス」は、沖縄県中頭郡にあるブリーダーです。長い間お客様と共に過ごす、犬との出会いを提供いたします。初めての方も大歓迎いたします。犬を飼ってみたいという方は、ぜひともお気軽にお問い合わせください。